雨漏り対策！ベランダ防水工事の時期と注意点

2025.04.22

ベランダは外部にさらされるため、風雨や紫外線などの影響を受けやすい場所です。
特に防水性能が劣化すると、雨漏りの原因となり、家全体の劣化を早めることにもつながります。
そこで重要なのが「ベランダの防水工事」です。
本記事では、ベランダの防水工事を行う適切な時期や注意点について、わかりやすくまとめました。

ベランダの防水工事が必要な理由

ベランダには、日々の生活の中で気づかぬうちに雨水や湿気がたまっていきます。
防水層がしっかり機能していれば問題ありませんが、経年劣化によりひび割れや剥がれが発生すると、水が下地に浸入しやすくなり、雨漏りのリスクが高まります。

雨漏りが起こると、以下のようなトラブルにつながる可能性があります

・天井や壁紙のシミ、カビの発生
・木材の腐食や構造体の劣化
・階下への水漏れによる損害

こうした被害を未然に防ぐためには、定期的なベランダの防水工事が欠かせません。

ベランダ防水工事のタイミングは？

一般的に、防水層の寿命は10年程度とされていますが、素材や施工方法、立地条件などによっても異なります。
以下のようなサインが見られたら、防水工事の検討が必要です。

1. 表面のひび割れや浮き
コンクリートや防水シートの表面に細かいひびや浮きが見える場合、下地への浸水が進行している可能性があります。

2. 塗膜の剥がれや変色
ウレタン防水や塗装仕上げのベランダでは、紫外線の影響により塗膜が色あせたり、剥がれたりすることがあります。

3. 雨の後に水がたまりやすい
排水溝が詰まっていないのに水が引かない場合、防水層の劣化や勾配の不良が疑われます。

4. 室内に雨染みができた
これは防水の限界を超えてしまった状態です。早急な対応が必要です。

ベランダ防水工事の種類と特徴

ベランダの防水工事にはいくつかの種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
代表的な工法を以下にまとめます。

1. ウレタン防水
液状のウレタン樹脂を塗り重ねて防水層を作る方法。施工しやすく、複雑な形状にも対応可能。耐久性は5〜10年。

2. FRP防水
ガラス繊維を含む強化プラスチックを用いた工法。非常に硬く耐久性が高いが、硬化後に割れやすいという側面も。主に新築やベランダの小面積に使用。

3. シート防水（塩ビ・ゴム）
シート状の防水材を貼り付ける方法。均一な厚みが得られ、施工も早いが、形状が複雑な場所には不向き。

工事の際は、既存の防水層の状態やベランダの構造に適した方法を選ぶことが大切です。

ベランダ防水工事の注意点とは？

防水工事を成功させるためには、以下の点に注意しましょう。

1. 業者選びは慎重に
防水工事は専門的な知識と技術が求められます。過去の実績や口コミ、保証の有無を確認して信頼できる業者を選びましょう。

2. 見積もりは複数社から取る
1社だけでは適正価格がわかりません。最低でも2〜3社から見積もりを取り、内容を比較検討するのが安心です。

3. 工事期間と天候に注意
防水工事は天候に左右されやすく、雨天時には施工できないこともあります。梅雨や台風シーズンは避け、晴天が続く時期を選ぶとよいでしょう。

4. 生活への影響を考慮する
工事中はベランダが使えなくなるため、洗濯物の干場などを一時的に確保しておく必要があります。

ベランダ防水工事で後悔しないために

ベランダの防水工事は、単なるメンテナンスではなく「住宅の寿命を延ばすための投資」です。
費用は数万〜数十万円かかることもありますが、雨漏りによる被害や修繕費を考えれば、早めの対応が結果的に経済的です。

また、事前に工法や素材についてある程度知識を持っておくことで、業者との打ち合わせもスムーズに進み、納得のいく工事につながります。