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自宅のひび割れ放置はNG!地震に強い家にするための補修ガイド

2025.09.01

地震の多い日本では、自宅の安全性を常に意識することが重要です。
壁や基礎にできたひび割れは、単なる見た目の問題ではなく、建物の強度に関わる危険なサインかもしれません。
特に大きな地震が発生した際には、ひび割れが建物の倒壊や深刻な被害につながるリスクを高めます。
この記事では、なぜひび割れ補修が重要なのか、そして地震に強い家にするための具体的な補修方法を解説します。

なぜひび割れ補修が地震対策に重要なのか

壁や基礎にできるひび割れは、さまざまな原因で発生します。
経年劣化や乾燥・収縮によるものもあれば、地盤沈下や建物の歪みによって生じることもあります。
これらのひび割れを放置すると、以下のような問題を引き起こし、建物の耐震性を著しく低下させる可能性があります。

・水の浸入
ひび割れから雨水が浸入すると、建物の内部にある鉄筋が錆びて膨張し、コンクリートをさらに破壊します。
鉄筋の強度が低下すると、建物の構造的な強さが失われます。

・劣化の進行
ひび割れを放置すると、そこから空気や湿気が侵入し、建材の劣化を早めます。
建材がもろくなると、小さな地震でも大きな被害につながる可能性があります。

・構造的な弱点
地盤沈下や不同沈下によって生じたひび割れは、すでに建物の構造に大きな負担がかかっている証拠です。
このような状態で地震が起きると、ひび割れた部分から力が集中し、一気に崩壊するリスクが高まります。

このように、ひび割れは単なる表面上の問題ではなく、建物の寿命や安全性を左右する重要な要素なのです。

ひび割れの種類と地震との関連性を知って補修する

ひび割れには、その原因や深さによっていくつかの種類があります。
種類を見極めることが、適切なひび割れ 補修を行い、地震に備える上で非常に重要です。

1.表面的なヘアークラック

幅が0.3mm未満の細いひび割れで、髪の毛のように見えることから「ヘアークラック」と呼ばれます。
これはコンクリートやモルタルの乾燥・収縮によって発生することが多く、構造的な問題に直結することは少ないとされています。
ただし、放置するとそこから水が浸入し、内部の劣化につながる可能性があるため、コーキング材などで補修することが推奨されます。

2.構造クラック

幅が0.3mm以上のひび割れや、基礎や壁を貫通しているような深いひび割れは「構造クラック」と呼ばれます。
これは地盤沈下や建物の歪みなど、構造的な問題が原因で発生している可能性が高いです。
放置すると、地震の際に建物の崩壊を招くリスクが非常に高いため、専門家による詳細な診断と補修が不可欠です。

3.地震によるひび割れ

地震の揺れで発生したひび割れは、建物の耐震性能が不足している可能性を示唆しています。
特に、斜めやX状に入ったひび割れは、建物が大きな剪断力を受けた証拠であり、非常に危険です。
このようなひび割れを見つけたら、早急に専門家へ相談し、耐震診断を受けることを強くお勧めします。

ひび割れ補修と地震対策

ひび割れを見つけた場合、まずはその種類と深刻度を見極めることが大切です。
自分でできる応急的な補修と、専門家による本格的な対策について解説します。

自分でできる応急処置

幅0.3mm未満の表面的なひび割れであれば、市販のひび割れ補修材(コーキング材やエポキシ樹脂注入材など)を使ってDIYで補修することが可能です。

・清掃: ひび割れ部分のホコリや汚れをブラシなどで丁寧に除去します。
・注入: 補修材をひび割れに沿って注入し、隙間を埋めます。
・仕上げ: はみ出した部分をヘラなどで平らにならします。

ただし、これはあくまで一時的な対策であり、根本的な原因を解決するものではありません。

専門家への相談と本格的な補修

幅0.3mm以上のひび割れや、斜め・X状のひび割れを見つけたら、絶対に自己判断で放置せず、専門家(建築士、耐震診断士、専門の補修業者など)に相談しましょう。
専門家は、ひび割れの原因を特定し、適切な補修方法を提案してくれます。

【主な補修方法の例】

・エポキシ樹脂注入工法
ひび割れにエポキシ樹脂を注入し、ひび割れを内部から接着・補強する方法です。
構造クラックの補修に広く用いられます。

・Uカットシール材充填工法
ひび割れ部分をU字型にカットし、シーリング材やモルタルを充填して補修する方法です。

・炭素繊維シート貼り付け工法
ひび割れを補修した後、その上から炭素繊維シートを貼り付けて補強する方法です。
建物の強度を大幅に向上させることができます。

専門家による診断では、ひび割れの原因が建物の耐震性能不足にあると判断されることもあります。
その場合は、耐震補強工事を併せて検討することで、より安心して暮らせる住まいへと改善できます。

小さなひび割れは地震対策のサイン!早めの補修で命を守る

自宅の壁や基礎にできたひび割れは、決して見過ごしてはいけない危険信号です。
特に地震の多い日本では、小さなひび割れが将来の大きな被害につながる可能性があります。
まずはご自宅のひび割れをチェックし、種類や深刻度を見極めることが大切です。
表面的なものであれば自分で応急処置も可能ですが、少しでも不安を感じたら、迷わず専門家へ相談しましょう。

適切な補修を施すことで、ご自宅は地震に強い家へと生まれ変わります。
日頃から家の状態を観察し、早めの対策を講じることが、大切な家族と財産を守るための最善の策となるでしょう。

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