屋根の雪下ろしは危険だらけ!未然に事故を防ぐための5つのポイント徹底解説!

こんにちは、ヤブ原産業株式会社です。
今回は【屋根の雪下ろしは危険がいっぱい!】未然に事故を防ぐためのポイント解説などについてお話していきます。
・豪雪地帯に住んでいるけれど、毎年屋根の雪下ろしが大変!何か良い方法はないのかな?
・屋根の雪下ろしをしていて家族がケガをしてしまった!安全な雪下ろしポイントを知りたいな!
という方に向けて、悩みを解決できる記事になっています。
冬の時期、特に豪雪地帯にお住まいの方にとって、屋根の雪下ろしは避けて通れない作業かもしれません。
しかし、「慣れているから大丈夫」「少しだけだから」と安易に考えて自分で行うのは、非常に危険な行為です。
毎年、屋根からの転落や落雪による事故が後を絶ちません。
この記事では、屋根の雪下ろしを自分で行うことの危険性を具体的に解説するとともに、事故を未然に防ぐための5つのポイントを徹底的にご紹介します。
安全な冬を過ごすために、ぜひ最後までお読みいただき、屋根の雪対策の参考にしてください。
なぜ屋根の雪下ろしは危険なのか?
屋根の雪下ろしは、一見すると単純な作業に見えますが、複数の危険が潜んでいます。
その主な理由を4つご紹介します。
1. 足を滑らせて屋根から転落する
最も多い事故の原因は、屋根からの転落です。
屋根は勾配があり、平らな地面とは比べものにならないほど足元が不安定です。
さらに、雪が積もっていると足元が見えにくく、どこに足を置けば安全なのか判断しづらくなります。
特に注意が必要なのが、晴れた日です。
太陽の光で雪の表面が溶け、その下の雪が氷のように固まって滑りやすくなります。
また、屋根材そのものも凍結していることがあり、想像以上に滑りやすい状態になっています。
雪下ろし中に足を滑らせてバランスを崩し、そのまま屋根から転落してしまうケースが非常に多く発生しています。
転落の高さによっては、命に関わる重大な事故につながることもあります。
2. 地面で滑って転倒する
屋根に上がる前や、雪下ろしを終えて地上に降りた後も危険は潜んでいます。
玄関先やアプローチ、庭などの地面が凍結していることがあります。
「屋根から落ちるわけではないから大丈夫」と油断していると、地面で滑って転倒し、骨折などの怪我を負うリスクがあります。
特に、屋根から降ろした雪が積もっている場所は、さらに足元が不安定になります。
雪下ろし作業は、屋根の上だけでなく、家の周囲全体に注意を払う必要があります。
3. 落雪事故に巻き込まれる
屋根に積もった雪は、少しの衝撃や気温の変化で、一気に滑り落ちることがあります。
これを「落雪」と言います。
雪下ろしをしようと屋根に上がった際に、すでに不安定な状態だった雪が塊となって落ちてきたり、雪下ろし中に自分が降ろした雪に巻き込まれたりする危険性があります。
屋根の上に積もった大量の雪は、想像をはるかに超える勢いと重さで落ちてきます。
落雪に巻き込まれると、雪の下敷きになり身動きが取れなくなるだけでなく、雪の中に含まれた氷の塊や、屋根から一緒に落ちてきた木材、アンテナなどによって大怪我を負うこともあり、最悪の場合、窒息や凍死に至るケースも報告されています。
4. 除雪機による事故
近年、家庭用の小型除雪機を導入するご家庭が増えています。
便利なアイテムですが、使い方を誤ると重大な事故につながる危険性があります。
除雪機に巻き込まれたり、回転部分に服や手袋が絡まったりといった事故が多発しています。
また、除雪機が跳ね上げた石や氷の塊が飛んできて怪我をするケースもあり、除雪機を使う際は、取扱説明書をよく読み、安全な使い方を徹底する必要があります。
屋根の上での使用は論外ですが、地上での除雪作業も油断は禁物です。
屋根の雪対策!事故を未然に防ぐための5つのポイント
屋根の雪下ろしは、プロに任せるのが最も安全な方法です。
しかし、それ以外にも日頃からできる対策や、万が一の場合に備えるためのポイントがあります。
ポイント1:屋根雪下ろし専門業者に依頼する
最も推奨される方法は、屋根の雪下ろし専門業者に依頼することです。
多雪地帯には、屋根の雪下ろしを請け負う専門の業者が多数存在します。
これらの業者は、雪下ろしに必要な専門的な知識と技術、そして専用の安全装備を持っています。
屋根の構造や雪の性質を熟知しているため、安全かつ効率的に作業を進めてくれます。
夏場は別の仕事をしていて、冬場だけ雪下ろしを請け負っている業者も多く、地域に根差したサービスを提供していることが多いです。
インターネットで探したり、近所の方の口コミを参考にしたりして、信頼できる業者に依頼することをおすすめします。
ポイント2:地方自治体の制度を活用する
地方自治体によっては、屋根の雪下ろしに関する独自の支援制度を設けているところがあります。
特に高齢者が多く住む地域では、安価な料金で雪下ろしを請け負う制度を導入しているケースが見られます。
例えば、1シーズンあたり数千円程度の費用で、雪が降った際に定期的に雪下ろしを行ってくれるサービスなどがあります。
お住まいの地域の自治体のホームページや窓口で、雪下ろしに関する支援制度がないか確認してみましょう。
ポイント3:屋根の雪対策グッズを導入する
屋根から雪が落ちるリスクを減らすためのグッズも有効な対策です。
・雪止めネット
軒先部分にネットを取り付けることで、屋根から雪が落ちにくくなります。
屋根の上に雪は残りますが、晴れた日には自然に溶けていくため、危険な落雪を防ぐ効果が期待できます。
・雪止め金具
屋根に雪止め金具を取り付ける方法です。
一般的な勾配屋根に対応しており、比較的安価で導入できます。
ただし、豪雪地帯では雪の重みに耐えきれず、金具が破損したり、屋根材ごと剥がれてしまったりする可能性もあるため、積雪量が多い地域では注意が必要です。
これらのグッズは、あくまで落雪のリスクを軽減するものであり、雪下ろしそのものを不要にするわけではありません。
積雪量が多い場合は、プロに依頼することが重要です。
ポイント4:融雪システムを導入する
「屋根の雪下ろしから完全に解放されたい」という方には、融雪システムの導入がおすすめです。
屋根にヒーターや温水パイプを設置し、電気やガスなどの熱源を使って雪を溶かすシステムです。
このシステムを導入すれば、屋根に雪が積もる心配がなくなり、雪下ろしの重労働や危険な作業から解放されます。
特に降雪量が多い地域では、非常に便利なシステムです。
初期費用はかかりますが、長期的に見れば雪下ろしにかかる費用や労力、そして何よりも事故のリスクを大幅に減らすことができます。
ポイント5:無落雪屋根にリフォームする
根本的な解決策として、無落雪屋根へのリフォームも検討する価値があります。
無落雪屋根とは、その名の通り、屋根から雪が自然に落ちないように工夫された屋根のことです。
代表的な種類は以下の通りです。
・ルーフダクト方式
屋根全体が平らで、わずかな勾配によって雪解け水を排水ダクトへと流す仕組みです。
屋根から雪が落ちることがほとんどないため、落雪事故のリスクを最小限に抑えられます。
・スノーダクト方式
屋根の中央に排水ダクトを設け、屋根の勾配をあえて中央に向かって傾けることで、雪解け水をダクトに集めて排水する方式です。
こちらも地面への落雪を防ぐ効果が非常に高いです。
無落雪屋根にリフォームすることで、雪下ろしという作業そのものから解放されるだけでなく、家の周囲に雪が積もる心配もなくなります。
屋根の雪下ろしに関するQ&A
ここでは、屋根の雪下ろしに関してよくある疑問にお答えします。
Q1: 自分で屋根の雪下ろしをする際の注意点はありますか?
A1: 絶対に無理はしないこと。 これが最も重要です。
もしどうしても自分で雪下ろしをする場合は、以下の点に注意してください。
・二人以上で作業する
万が一の事故に備え、必ず二人以上で作業しましょう。
一人は屋根の上で、もう一人は地上で安全確認や道具の受け渡しを行うなど、協力して作業することが大切です。
・安全帯や命綱を着用する
屋根から滑り落ちるリスクを減らすために、安全帯や命綱をしっかりと装着しましょう。
・ヘルメットを着用する
落雪や屋根から落ちた物が頭に当たるのを防ぐため、ヘルメットは必ず着用してください。
・滑りにくい靴を履く
雪下ろしに適した、滑り止めがついた長靴や安全靴を履きましょう。
・天候と気温を確認する
晴れた日や気温が上がっている日は、雪が溶けて滑りやすくなっているため、特に注意が必要です。
風が強い日も、バランスを崩しやすくなるため避けたほうが良いでしょう。
・脚立やはしごの固定
屋根に上がるための脚立やはしごは、しっかりと固定し、転倒しないように注意してください。
これらの注意点を守っても、屋根の上の作業には常に危険が伴います。
少しでも不安を感じたら、迷わずプロに任せるようにしましょう。
Q2: 雪下ろしをしないとどうなりますか?
A2: 雪の重みで家屋が倒壊する危険性があります。
特に豪雪地帯では、大量の雪が屋根に積もり、その重みが家の構造に大きな負担をかけます。
雪の重さは想像以上で、新雪でも1立方メートルあたり数十キログラム、固まった雪であれば数百キログラムにもなります。
これが屋根全体に積もるため、家の構造が耐えきれずに家屋倒壊という最悪の事態を招く可能性があります。
また、屋根の雨樋(あまどい)や軒先が雪の重みで破損したり、雪の水分が屋根材の隙間から侵入して雨漏りや家の腐食の原因になったりすることもあります。
Q3: 業者に頼むと費用はどのくらいかかりますか?
A3: 費用は、家の大きさや屋根の形状、積雪量、地域によって大きく異なります。
一般的には、数万円から十数万円程度が目安となります。
また、雪下ろしを依頼するタイミングも重要で、降雪直後など依頼が集中する時期は、費用が高くなったり、依頼を受け付けてもらえなかったりすることもあります。
複数の業者から見積もりを取り、料金だけでなく、作業内容や保険の加入状況などを確認して、信頼できる業者を選びましょう。
Q4: 雪下ろしを業者に頼んだ際、何か準備しておくことはありますか?
A4: 依頼する前に、家の周りの障害物を片付けておきましょう。
屋根から下ろした雪を置くスペースを確保するために、車や植木鉢、自転車などを移動させておくと、作業がスムーズに進みます。
また、事前に家の間取り図や屋根の構造がわかる資料を用意しておくと、業者との打ち合わせが円滑になります。
Q5: 普段からできる雪対策はありますか?
A5: 無落雪屋根へのリフォームや融雪システムの導入が最も効果的です。
しかし、すぐに導入が難しい場合は、雪止め金具の設置や、軒先に雪止めネットを設置するだけでも落雪のリスクを減らすことができます。
また、雪の重みに耐えられるように、家の定期的な点検や補強を行うことも大切です。
安全な屋根の雪下ろしはプロの仕事!
屋根の雪下ろしは、安易に考えて自分で行うべきではありません。
屋根からの転落、地面での転倒、落雪事故、除雪機による事故など、様々な危険が潜んでいます。
大切なのは、事故を未然に防ぐための対策を講じることです。
・屋根の雪下ろしは、専門業者や地方自治体の制度を活用してプロに任せる
・雪止めネットや金具、融雪システムなどの雪対策グッズを導入する
・根本的な解決策として、無落雪屋根へのリフォームも検討する
これらの対策を講じることで、ご自身やご家族の安全を守ることができます。
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